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毎日新聞の記事です。「父母の離婚後の子の養育を巡り、超党派の「共同養育支援議員連盟」(会長・柴山昌彦元文部科学相)は22日、離婚後の共同親権を認める制度の導入を求める提言書を古川禎久法相に提出した。」とあります。共同親権とは、離婚後も夫婦が共同で子の監護に当たるという制度です。中高年の人には『クレイマークレイマー』という映画を観たことある人もいるのではないでしょうか。この映画に出てくる夫婦は離婚後も、交代で子の監護をしています。現在日本の民法では、夫婦に子がいる場合、婚姻中は共同親権ですが、離婚に際しては、夫婦のいずれかを親権者と決めなければならないことになっています。つまり、離婚後は単独親権となり。一方の親だけが子の監護をします。そうすると、親権者のほうだけが、子の監護に責任を持つことになり、親権者でない親は養育費を負担することはあっても、子の監護をしないことになります。しかし、両親が離婚しても、子から見れば二人とも親であることに変わりありません。婚姻時と同じように愛情をかけて養育されるべきです。アメリカでは47の州で、イギリス、イタリア、ドイツ、韓国などの国では、制度はそれぞれ違いますが、離婚後も共同親権となっています。日本でも議論されてしかるべきです。ただ、問題もないわけではありません。例えば、DV離婚の場合とか児童虐待があるような場合、相手に離婚後居場所を知られたくない場合もありますが、離婚後に相手も子の親権者であれば、子の監護に関して相手に居場所を知られるきっかけとなりかねません。こうした問題点を克服できれば、子のためには望ましい制度といえそうです。